
この記事はこんな方におすすめ!
・自分の予想が当たらなかった理由を分析したい
・次走の狙い馬を見つけたい
・競馬予想を本気で極めたい
レース概要と注目ポイント
金鯱賞とは
金鯱賞は中京芝2000mが舞台のG2です。1998年、サイレンススズカが異次元の逃走劇で圧勝!次走、宝塚記念で悲願のG1制覇。2018年、スワーヴリチャードがここを勝利した次走、大阪杯でG1制覇を達成しました。
G1へと繋がる大事な一戦、今年はG1馬が1頭もいませんでしたが、粒揃いのメンバーが集まりました。
結果
勝利したのは牝馬のクイーンズウォーク、牝馬の金鯱賞制覇は30年振りの快挙です。
2着にはホウオウビスケッツ、3着にキングズパレスが続きました。
レース展開
雨の影響で馬場状態は重。時計のかかるレースになることは間違いない中で、デシエルトとホウオウビスケッツがどう展開をつくるかが注目でした。
前半
スタート後、5番デシエルトがすんなりハナに立ちました。2番ホウオウビスケッツは競り合う気はなく番手から。
並ぶように6番クイーンズウォークが前に出て、1コーナーへ入って行きました。
1〜2コーナーでデシエルトは、ペースを落とすことなく後続をどんどん引き離し、前半1000mは58秒2という、良馬場だとしてもハイペースな流れとなりました。
後半
粘るデシエルトをホウオウビスケッツが残り100m地点で捉えると、それを外からクイーンズウォークが差して勝利しました。
3着には最後方から追走していたキングズパレスが食い込み、大逃げを打ったデシエルトは4着でした。
3連覇がかかっていたプログノーシスは出遅れが響いて、見せ場なく6着に終わりました。
デシエルトが超ハイペースをつくったが…
前半1000mが58秒2というは、稍重以上の馬場では1990年以降の金鯱賞で歴代2位のタイムでした。この場合、スタミナ勝負となるのがセオリーですが、2番手ホウオウビスケッツ以下の馬たちはデシエルトに付き合うことなく展開していたため、デシエルトとしては己との戦いでした。
後ろに脚は使わせているものの、消耗の度合いは1頭だけ別物だったのではないでしょうか。それで4着に残るわけですから、能力の高さを改めて感じました。
上位馬の評価
1着 クイーンズウォーク
3番手でリズム重視の競馬を展開しました。道中しっかり脚を溜めて、直線は馬場の良いところを抜けて行きました。
川田騎手は「牡馬相手に結果を出してくれてこれから先が楽しみです」とコメントを残しました。もともとオークス4着の実績もあるように、ポテンシャルが高い馬です。


母にBCフィリー&メアターフ勝ち馬ウェイヴェルアベニューを持つキズナ牝馬です。馬格の大きさから、本質はマイル向きの血統です。
重馬場が得意な血統ではありませんので、クイーンズウォークのポテンシャルの高さ、さらには成長も見られる勝利でした。
次走は大阪杯かヴィクトリアマイルが目標となりそうですが、どちらでも上位争いができそうです。
2着 ホウオウビスケッツ
デシエルトとの先行争いが注目されたが、全く競ることなく相手にハナを譲りました。デシエルトがあれだけ離れた位置にいたことからも、ホウオウビスケッツも単騎の形が取れて理想の競馬ができたのではないかと思います。
早めに前を捕まえに行った分、最後は止まってしまいました。


マインドユアビスケッツ産駒は内枠の成績が極端に悪く、外枠で買う種牡馬と言っても過言ではありません。揉まれ弱いという特徴が影響しています。
ホウオウビスケッツとしても、前走の中山金杯でクリスマスパレードと共倒れしてしまったように、プレッシャーをかけられると脆さを見せてしまいます。
今回は他馬を気にせず自分の競馬ができました。このような形が取れれば、G1でも上位を狙える馬です。
3着 キングズパレス
スタートで躓き最後方からの競馬となりました。コーナーで大きく外を回るロスもありましたが、長く脚を使って3着まで上がってきました。


父と母にミルリーフの血を引くことや、Green Dancer5×4のクロスを持っており馬力勝負に強いです。時計のかかる馬場はこの馬に向きました。
サンデーサイレンスを持たず勝ちきれないキャラクターですが、昨年はローカル重賞で3戦連続の馬券内。今年こそ重賞タイトル制覇へ期待が高まります。
3連覇を狙うプログノーシスは見せ場なく6着…
スタート出遅れてしまい後方からの競馬になってしまいました。ペースが速かった影響もあり、この馬としては脚を溜められなかったかもしれません。
早々に手応えがなくなり、能力を出しきれずというレースでした。
母系の切れ味が武器の馬ですから、ゆったりしたペースで脚を溜めたい馬です。次走も中距離戦を前提として、巻き返しを期待です。
次走狙い馬(ドーベル印)
1着 クイーンズウォーク
今回の勝利は成長を感じるものがありました。牡馬相手に勝利ができたことは大きな収穫です。
キズナ産駒、牝馬のG1馬はソングラインとアカイイトの2頭が出ています。いずれも古馬になってから制覇していますので、クイーンズウォークもこの先ビッグタイトルを獲る可能性が十分にあります。
9着 ラヴェル
近走の充実ぶりが全く見られず、直線を待たずして手応えを失っていました。サンデーサイレンスのクロスが濃いため、気性には不安のある馬です。
馬場やペースなど、イレギュラーな要素が重なり気持ちが切れてしまったかもしれません。
良馬場でパフォーマンスが戻ることを期待。
まとめ
どの馬にとっても、持てる力を発揮するのが難しい一戦でした。今後巻き返す可能性は全馬にあります。
特にデシエルトは「途中息を入れられていたら」、「良馬場だったら」など希望的観測もあったことでしょう。今後の巻き返しがあるのか追いかけていきたい。
そして、勝利したクイーンズウォークはG1戦線でも上位の支持を集めることでしょう。その期待に応えられるのか注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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