
この記事はこんな方にオススメ!
・レース内容を分析したい
・次走の狙い馬を見つけたい
・競馬予想を本気で極めたい
レース概要


青葉賞は東京芝2400mで行われるGⅡで、2着までに日本ダービーへの出走権が与えられる非常に重要な一戦です。過去の勝ち馬には、名馬のシンボリクリスエスやゼンノロブロイなどが名を連ねています。
レース展開
スタートからレースを引っ張ったのはガルダイアでした。前半1000mは59秒9と速すぎないペースで進み、中盤に入るとラップタイムは13秒台まで落ち、馬群はぎゅっと固まったままコーナーへ向かって行きました。
ファイアンクランツが後方の外を進み、その後ろにエネルジコが控える展開。ここからの末脚勝負となりました。
直線では残り200mで、内からレッドバンデが一旦抜け出します。しかし、その外からゲルチュタール、ファイアンクランツ、そしてエネルジコが力強く追い込んできます。
最後はエネルジコが鋭い脚を見せ、見事に差し切り勝利!2着には、接戦の末ファイアンクランツが食い込み、この2頭がダービー出走権を獲得しました。
“漆黒の帝王”を彷彿とさせる末脚!
エネルジコは、上がり3ハロンを33秒4という驚異的なタイムで差し切りました。
レースの後半3ハロンは、11.9-11.3-11.2の加速ラップを刻んでいます。
2000年以降の青葉賞でレースの後半3ハロンが失速せずに勝利した馬は、シンボリクリスエス(2002年)、オーソリティ(2020年)、そしてエネルジコ(2025年)の3頭しかいません。
シンボリクリスエスもオーソリティも、その後GⅠで勝ち負けする実力馬に成長しました。
エネルジコにも、将来の大舞台での活躍を期待せずにはいられませんね!
上位馬の評価
1着 エネルジコ
直線まで最後方に控え、折り合いに専念する競馬を見せました。これまでのキャリアと同じように、じっくり脚を溜める展開で力を発揮しやすい形になりました。
前を行く馬たちも伸びていた中で、それらをまとめて差し切る末脚は圧巻!世代トップレベルの瞬発力を持っていることを、改めて証明する内容だったと言えるでしょう。
エネルジコは今回も含め、キャリア3戦すべてで上がり3ハロンの勝負で勝ち星を挙げています。ダービーでは、これまでよりも早めのスパートが要求される流れになるため、流れへの対応力には課題が残ります。


血統背景を見ると、まさに“溜めて爆発する”タイプ。直線勝負に適性がある一方で、ダービーのようにスピード持続力が必要な舞台では、条件がベストとは言えないかもしれません。
とはいえ、非凡な能力を持つエネルジコだけに、多少の不利を跳ね返してどこまで食い込めるか、非常に楽しみです!
2着 ファイアンクランツ
道中しっかり折り合い、力を出し切る競馬ができました。ただ、最後は真後ろにつけていたエネルジコの餌食となり、惜しくも2着。それでも、まずはダービーの出走権を獲得できたことが大きな収穫です。
新馬戦以降は勝ちきれないレースが続いていますが、常に安定した走りを続けており、強敵を相手に崩れることなく善戦できるのが魅力。ただ、次走のダービーではこれまで戦ってきた強敵たちが一堂に会するため、簡単なレースにはならなさそうです。


血統背景を見ても、まだまだ成長途上。祖母のトロピカルブラッサムは5歳でGⅠ・ミレイディハンデ3着、兄のコスタノヴァも5歳で根岸ステークスを勝ち、次走フェブラリーステークスでGⅠ制覇を果たしています。この家系は年齢とともに本格化する傾向があり、ファイアンクランツにもさらなる伸びしろが期待できます。
もしもダービーで、上位の上がりを使って0秒5差以内に食い込む競馬ができれば、将来性は大いに◎。“リスグラの法則”のリストにしっかり加えておきたい一頭です!
リスグラの法則については以下の記事をご覧ください。
3着 ゲルチュタール
惜しくもダービーの出走権を逃してしまいましたが、本来なら持続力を活かせるレースで強みを発揮できる馬なので、今回のような展開では厳しいです。
シュタルケ騎手は「もう少し前目でレースする予定だったが、行きっぷりが今ひとつ」とのコメントを残していました。これが本来の力ではないと考えられますね。それでも接戦に持ち込めましたから、能力が高いことは示しました。


祖母キラーグレイシス、叔父キラーアビリティという良血馬ですから、今後の活躍に期待が持てます。父ブリックスアンドモルタル、母父ゼンノロブロイともパワーのある血統ですから、今後も中距離戦で注目です。
次走狙い馬(ドーベル印)
3着 ゲルチュタール
今回は展開が向きませんでしたが、最後までしっかり伸びて接戦を演じました。新馬戦の後半2ハロンを22秒3という数字で勝利しているように、もともとスピード能力が高い馬です。重賞を獲れるポテンシャルは十分にあります。
本格化して前で安定して立ち回れるようになってからの活躍に期待です。
7着 スワローシチー
後方からレースを進めましたが、直線では残り300mを切ってようやく追い出せたという競馬でした。
血統は父が重賞3勝、小回りコースが得意なミッキースワローに、祖母が阪神3歳牝馬ステークス勝ち馬のスティンガーという良血です。小回りコースが向く血統ですから、得意条件に替わったタイミングで注目したいです。
まとめ
青葉賞が終わり、ダービー出走の権利を賭けた激戦も、残すはプリンシパルステークスのみとなりました。
プリンシパルステークスにはレイニング、ジェゼロ、レッドフェルメールといった、素質豊かな馬たちがエントリーしています。
しかし、ダービー出走権を手にできるのはわずか1頭。まさに一発勝負の大激戦です!
ここを勝ち抜いて夢の舞台へと駒を進めるのは、果たしてどの馬なのか。最後の座席を巡る熱い戦いを、ぜひ一緒に見届けましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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