
この記事はこんな方にオススメ!
・自分の予想が当たらなかった理由を分析したい
・次走の狙い馬を見つけたい
・競馬予想を本気で極めたい
レース概要と結果
概要
皐月賞は中山芝2000mで行われるGⅠレースで、牡馬クラシック三冠の第一戦として位置づけられる非常に重要な一戦です。
「もっとも速い馬が勝つ」とも言われるこのレースを制することは、後の競走馬人生において大きな意味を持ちます。未来のスターホースがこのレースから誕生することも多く、競馬ファン注目の伝統と格式ある一戦です。
レース展開
今年の皐月賞は、史上初となるCコースでの開催。前日からはっきりと時計の出るコンディションとなっており、レース当日も天候は安定。
雨の心配がなかったことから、「レコード」の可能性も考えられるほどの高速決着が想定されました。
前半
レースを引っ張って行ったのは9番ピコチャンブラック、内から4番ジュタも好スタートを決めて2番手。注目の10番クロワデュノールは、4番手の外をキープ。その後ろにミュージアムマイルがつける形で、各馬がポジションを探りながら向正面へ。
事前の予想通り、17番ファウストラーゼンが一気に外からマクって進出を開始!さらに、13番アロヒアリイもポジションを押し上げていきました。
クロワデュノールも外に持ち出して進路を確保、各馬が徐々にギアを上げる中、勝負どころへと入っていきます。
後半
3〜4コーナーで外を回って押し上げたクロワデュノールが、残り200mで先頭に。「2歳王者、ここで決めるか」というムードに包まれる中、まさかの展開が待っていました。
外から迫ってきたのは、ミュージアムマイル。勢いそのままに並ぶ間もなく交わすと、一気の末脚でクロワデュノールを突き放してゴールイン!
「無敗の2歳王者を撃破」という衝撃的なシナリオを、まさに現実のものとして、自身はGⅠ初勝利を達成しました。クロワデュノールは初黒星を喫したとはいえ、最後まで粘って2着を死守。
そして3着には、共同通信杯を勝っていた実力馬のマスカレードボールが見事に食い込みました。
上位馬の評価
1着 ミュージアムマイル
決して楽なレース運びではなかったものの、直線では父を彷彿とさせる豪快な末脚を炸裂。重賞初制覇をクラシックの大舞台で決める、インパクト十分の勝利となりました。
前走・弥生賞では、陣営から「敗因はレース内容というよりも馬場や調整が噛み合わなかった」との振り返りがありました。今回は同じ舞台でも時計の出る馬場に替わったことで、持ち味である瞬発力がしっかり活きた印象です。


ミュージアムマイルの母系はハッピートレイルズ牝系。近親には皐月賞3着のコディーノや、牝馬2冠のチェルヴィニアといった活躍馬が並びます。
いずれも小回り適性+クラシック対応力を備えた血統で、その強みを証明した形になりました。タイプ的には“皐月賞向き”だと思いますが、今回見せた直線の切れを考えれば、ダービーでも好勝負が期待できるのではないでしょうか。
2冠目に向けて、ますます注目が集まりそうです!
2着 クロワデュノール
デビューから無傷の3連勝で2歳王者に輝いたクロワデュノール。ついに土がついたものの、内容的には決して悲観するものではありませんでした。
向正面ではレースが動いたところで不利を受ける場面もあり、陣営からはそれを悔やむコメントもありました。
ミュージアムマイルには及ばなかったものの、しっかりと2着を死守しました。安定感と底力は健在と言えるでしょう。


クロワデュノールのタイプ的にはもう少し力を要する馬場のほうが持ち味が出やすい印象でしたが、それでもここまで走れたというのは、やはり素質の高さの裏付けと捉えるべきでしょう。
距離延長には全く不安がない血統背景と崩れないレースぶりから、次回も上位争いは必至ではないでしょうか。
3着 マスカレードボール
もともと世代トップクラスのポテンシャルを秘めていると期待していた馬です。
共同通信杯組は皐月賞との相性が良く、臨戦過程と素質の面から見ても、馬券圏内は十分想定内でした。


レース前の陣営コメントでは「前で運びたい」との意向が語られていましたが、実際は後方からの競馬に。さらに、コーナーリングに課題のあるタイプだけに、中山内回りで後方待機は一見“絶望的”なポジションにも思えました。
序盤にエリキングと喧嘩しているような場面も見られましたが、気持ちで負けずに走り切りました。横山武史騎手の冷静なエスコートも光り、まだまだ課題がある中で3着に食い込んだ姿は、“能力の証明”そのものでした。
「力があれば上手く立ち回る必要はない」まさにそんな言葉が似合う、本物の資質を感じさせてくれた一戦でした。
次走狙い馬(ドーベル印)
3着 マスカレードボール
もともと世代トップクラスのポテンシャルを持つと期待していた存在です。実績ある共同通信杯組という臨戦もあり、皐月賞との相性の良さからも好走は十分に予想できるものでした。
レース前、陣営のコメントでは「前で運びたい」という意向もありましたが、フタを開けてみればまさかの後方から。
中山内回りのコース適性と、コーナーワークに課題があるタイプという条件を考えれば、普通なら見せ場なく沈んでもおかしくない展開でした。それでも最後まで気持ちを切らさず、直線では鋭い脚を使って3着に浮上。
「適性が向かなかった中で力を見せた」という内容は“本物の素質馬”だけができる芸当です。
過去のダービー馬でも、皐月賞ではドウデュースやレイデオロなど、「後方から脚を伸ばし続けたがあと一歩届かず」という負け方をした馬も多く、マスカレードボールもそれに重なります。
血統は父・母父ともダービー馬、牝系は東京など直線の長い舞台が得意な血統ですから、次走はマスカレードボールにとって確実に良い条件です。


ダービーでは本命筆頭と言える存在となりそうです。次走(ダービー)は絶対に買う1頭という評価を考えています。
まとめ
無敗の2歳王者クロワデュノールが敗れたことで、クラシック戦線は一気に混戦模様へと突入した印象です。
勝ったミュージアムマイルがこのまま2冠達成なるか?それとも、巻き返す馬がいるのか、さらには未対戦の新星が登場する可能性も。
“何が起きても不思議ではない”今年のクラシック路線。ワクワクとドキドキが止まらない、そんな魅力が詰まった春のGⅠシーズンになりそうですね!
今後の戦いに注目しながら、私たちも競馬を全力で楽しんでいきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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