【金鯱賞2025】要注意!前走を見た人ほど買いたくなる“危険すぎる人気馬”とは!?

この記事は次のような方におすすめ!
・過去傾向(データ)が知りたい
・血統傾向が知りたい
・有力馬の見解を知りたい

実力馬が集まる金鯱賞。1998年、サイレンススズカが異次元の逃走劇で圧勝!次走、宝塚記念で悲願のG1制覇。2018年、スワーヴリチャードがここを勝利した次走、大阪杯でG1制覇を達成しました。

G1へと繋がる大事な一戦、今年はG1馬が1頭もいないメンバー構成になりそうです。ここで勢いをつけ、G1戦線に名乗りを挙げるのはどの馬か。

過去のデータや名馬たちからヒントをいただきながら競馬予想を楽しみましょう!

目次

中京芝2000mコース概要

中京芝2000mは一言で言うとタフなコースです。

コースの特徴
  • スタート直後は上り坂、序盤ペースは上がりにくい
  • 3〜4コーナーはスパイラルカーブ
  • 直線は412.5mと長く、急坂を駆け上がる

中京芝2000mはスタンド前から発走します。スタート直後に上り坂があり、序盤はペースが上がりにくいです。

スローペースになりやすいことから、基本は先行馬が有利。3〜4コーナーがスパイラルカーブになっていることも特徴的で、外枠かつ差し馬は不利になりやすいコースです。

直線は412.5mと長く、急坂があるタフなコース設計。坂を上り切った後もゴールまで約200m残っており、瞬発力だけでなく底力も要求されます。

過去5年データ

抑えておくべきは「逃げ馬」の圧倒的な好走率!過去5年で4頭が馬券になっています。

ぶっ壊れた回収率は2021年ギベオンが単勝227.3倍の大波乱を演出した影響です。それを差し引くと単勝回収率50%、複勝回収率は160%と下がります。格の高いレースですから、ある程度は実力がある馬でないと簡単には逃げきれません。

そして、「1番人気」が連対率100%という信頼できるデータもあります。出走頭数が少ないため、紛れが少ないことが要因と言えそうです。

過去5年の1番人気はすべての馬が上がり3位以内の脚を使って勝ち負けしています。実力馬を無理に嫌うより少ない点数できっちり馬券を仕留めるという意識が大事になりそうです。

過去5年血統傾向

4L血統傾向

過去5年馬券になった馬の4L血統傾向として3つのポイントを挙げます。

好走馬の血統ポイント
  1. 父が主流血統(リーディング上位種牡馬)
  2. 母父米国血統(特にヴァイスリージェント系)
  3. 血統表の奥に欧州指向の底力を持っている

1.父が主流血統(リーディング上位種牡馬)

過去5年馬券になった15頭の父を見ると、中距離向きのリーディング上位種牡馬がほとんどです。特に、ディープインパクト産駒が7頭馬券になる活躍を挙げています。

2.母父米国血統(特にヴァイスリージェント系)

母父には米国血統を持つ馬が7頭馬券になっています。特に、ヴァイスリージェント系が好相性で大波乱を演出した2021年勝ち馬ギベオンの母父Ghostzapperもヴァイスリージェント系です。

3.血統表の奥に欧州指向の底力を持っている

前述した、母父に米国血統を持つ馬が多いということでスピードが求められるのかと感じる方もいるかもしれませんが、そうではありません。

タフな中京コースですから底力が必要です。昨年、2着ドゥレッツァと3着ヨーホーレイクはどちらも母父が米国血統ですが、母母父にはしっかり欧州血統を持っており、底力を備える血統でした。

5代内注目血統

さらに深掘り、5代内血統表を見ると以下の血統を持つ馬が多いことがわかりました。

リファールとサーゲイロードはディープインパクトの母系に入っている血統なので、保有馬の頭数が多くなっています。欧州ナスルーラの血は、タフなコースで長く脚を使えるという強みが活きます。特に、トニービンの血は直線の長い中京コースにマッチするため抑えておきたい血統です。

過去の血統傾向から、スピードとスタミナをバランス良く持っている中距離馬が金鯱賞で活躍をしていることがわかりました。以上を踏まえて上位人気馬の血統を見ていきましょう。

上位人気馬の見解

デシエルト

昨年はダート路線でキャリアを重ねていたが、秋から芝へ戻り2連勝!前走中日新聞杯は重賞未勝利馬とは思えない横綱相撲を見せての勝利。

近走の勢いに加え、今回武豊騎手を鞍上に迎えて挑みます。現在、プログノーシスと「2強」という前評価となっています。

【血統】

父はダートスプリントG1馬のドレフォンです。基本はダートで狙う種牡馬ですが、産駒の重賞成績を見ると5勝のうち4勝を芝で挙げています。

ドレフォン産駒の芝重賞勝ち馬
  • ジオグリフ(皐月賞、札幌2歳S)
  • ウォーターリヒト(東京新聞杯)
  • デシエルト(中日新聞杯)

母はアドマイヤセプター、叔父に2冠馬ドゥラメンテがいる良血です。エアグルーヴ牝系は長く脚を使えてスタミナがあることから、ゴール前直線の長いコースに強く、急坂コースの成績も高いです。

注目血統である欧州ナスルーラ系のトニービンの影響を受けている点も高評価です。

デシエルトは父にドレフォン、母にキングカメハメハとノーザンテーストを持ちます。このパターンは皐月賞馬ジオグリフと同じです。

ジオグリフは皐月賞以降、勝ち星は挙げられていませんが、中山記念3着や札幌記念2着、さらにはサウジCで勝ち馬パンサラッサと0秒2差の4着に走っています。底力の裏付けには十分でしょう。

デシエルトの場合は牝系の力もあり、直線の長いコースでの自力勝負は歓迎できます。このレースにハマる血統、それは前走の内容が証明しています。

【近走】

前走、中日新聞杯は前半1000mが58秒8というハイペース。デシエルトは1コーナーまでにハナに立つと、緩みのない流れに持ち込みました。差し有利な展開になるはずですから、これを押し切ってしまうのはデシエルトの心肺機能があってこそですね。

過去10年の中日新聞杯で前半1000mが58秒台で展開されたのは2度あります。その勝ち馬は、昨年のデシエルトと2018年のギベオンです。

ギベオンは後に、金鯱賞を逃げて大波乱の立役者となりました。デシエルトにおいても、タフな展開の中京芝2000mを経験していることは、今回に繋がると考えて良いでしょう。

【今回のポイント】

そもそも逃げられるのか。ホウオウビスケッツとの先行争いが気になる方も多いのではないでしょうか?

ホウオウビスケッツが主張した場合、おそらく武豊騎手は無理にやり合う選択はしないでしょう。とはいえ、楽をさせない展開はつくるべきです。

ホウオウビスケッツは天皇賞秋、毎日王冠を溜め逃げで善戦しています。その後、中山金杯はオーバーペースであっさり沈んでいるようにスタミナコントロールが必要な馬です。

今回3連覇がかかる馬ですが、世間の見立てとして人気が拮抗しているのは意外というのが率直な感想です。能力の高さもありますが、プログノーシスはこのレースがしっかりと得意な血統です。

【血統】

父ディープインバクトは瞬発力に優れ、長い直線コースの強さは言うまでもありません。

母ヴェルダはその父Observatory(クイーンエリザベス2世C)、母父Mark of Esteem(クイーンエリザベス2世S)という欧州血統。半姉に英G1チェヴァリーパークS(芝6F)勝ち馬Vordaがいる良血馬です。

馬力が求められる芝中距離戦には高い適性のある血統背景、Mark of Esteemを持つことでキレが生まれています。Mark of Esteemの父Darshaanを持つ馬にはジャスティンミラノ(皐月賞)、タワーオブロンドン(スプリンターズS)、ファインニードル(春秋スプリントG1制覇)、ファクトゥールシュヴァル(ドバイターフ)などG1馬が出ています。

国内海外、小回りのスプリント戦でも強烈な末脚を見せつけた馬も出ており、この血を活かせるかがプログノーシスのパフォーマンスに直結すると言っても過言ではありません。道中しっかり脚を溜めて直線にかける競馬が理想です。

【近走】

前走有馬記念は出遅れがあったものの、そもそもプログノーシスに合う条件ではありませんので、ここでの勝敗は深く考えなくて良いです。

2走前は豪G1コックスプレートでした。トリッキーなコースで、ここもプログノーシスにぴったりな条件ではありません。しかし、コースを把握しているD.レーン騎手は先行させる競馬を選択し、2着に健闘しました。

コックスプレートで競馬の幅が広がったと見る方もいるかもしれませんが、僕はそう思いません。プログノーシスの持ち味を活かすならしっかり脚を溜めて終いにかけるべきです。

おそらく、コックスプレートはどう乗っても2着には上がっていたと思います。溜める競馬に徹していたらヴィアシスティーナとの差はもっと縮めていたでしょう。

【今回のポイント】

過去2回のようにしっかり溜める競馬をすれば大きく崩れることはないでしょう。ただ、今年はデシエルトとホウオウビスケッツという力のある先行馬がいます。

置いていかれないようにという前への意識が強すぎると、「案外伸びなかった…」なんて可能性もゼロではありません。今回は西村騎手に乗り替わりですので、まずはしっかりスタートを決めること。馬の力を信じて溜める競馬ができるか、鞍上の判断がカギになりそうです。

ホウオウビスケッツ

結論から言うと、今回この馬は買いません。危険な人気馬という評価に置いてます。

前走、中山金杯は上位人気を張っていたクリスマスパレードとハイペースで共倒れとなってしまいました。今回は主戦の岩田康騎手に手綱が戻り、見直せる点から狙いたいという方も多いのではないかと思います。

【血統】

父はダートスプリントG1馬のマインドユアビスケッツ。産駒はダートを走る馬が圧倒的に多いが、パーセンテージは芝ダートでほとんど変わらない成績を挙げています。

しかし、マインドユアビスケッツ産駒は中京芝2000mで成績が振るっていません。複勝率で16.7%は低いと言わざるを得ないです。

母ホウオウサブリナはルーラーシップ×ディープインパクトの配合です。祖母にマンファスの血が入っており、ルーラーシップとマンファス3×2のクロスがかかりパワーが増幅されています。

マンファスは大王キングカメハメハを送り出したことで名牝になったと言っていいのですが、他の産駒にはThe Deputy(サンタアニタダービー)やレースパイロット(フローラS 2着)がいます。

母系のパワーはスタミナとは違った要素になるので距離は2000mがギリギリという見立てです。

【近走】

前走、中山金杯は無理なペースをつくってしまい馬群に沈んでしまいました。能力を出しきれなかったため、着順は気にしなくて良いです。道中コントロールしてあげられれば、G1でも馬券に加わるポテンシャルを秘めています。

【今回のポイント】

正直、デシエルトの存在はこの馬にとって良いものではありません。マインドユアビスケッツ産駒は揉まれ弱いという特徴があります。前走の敗因もこれが影響しました。

今回デシエルトとの先行争いは避けられません。無理をしてハナを取り切っても、最後まで逃げ切れるスタミナは残らないと思います。

父のコース成績の低さ、今回のメンバー構成など不安が多いだけに手を出しづらいです。G1馬が不在でどの馬にもチャンスがありそうなメンバー構成ですが、この馬は今回買いません

前走が見直せるレースと考えて巻き返しに期待する方も多いと思いますが、僕はまだその時ではないと考えています。G1で馬券に加わるポテンシャルを持つ馬です。今回買わないのは力がないからではありません。

次走以降、単騎でリズム良く運べるレースがくれば巻き返すはずです。今後どこかで本命の印を打つ可能性は十分ある馬だということも合わせてお伝えしておきます。

注目の伏兵3頭

注目の伏兵3頭については、YouTubeで公開しています。合わせてご視聴いただき、予想の参考にしてください。

▼金鯱賞動画

まとめ

今回の記事では、「金鯱賞の傾向」と「上位人気馬の見解」を紹介しました。

タフなコースであり、今年はペースも流れる可能性が高く「底力」が例年以上に要求されそうです。それに加えて雨予報も気になります。

週末の天気を見て、馬場・血統それぞれの傾向も掴んだ上で最終的な印を固めていきたいと思います。金鯱賞の推奨馬は「馬券のミカタ」で無料公開いたしますので、お見逃しなく!

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今週末も競馬予想を楽しんでいきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました!

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