
この記事はこんな方にオススメ!
・自分の予想が当たらなかった理由を分析したい
・次走の狙い馬を見つけたい
・競馬予想を本気で極めたい
レース概要と結果
概要
阪神大賞典は、阪神競馬場の芝3000mを舞台に行われる伝統の長距離重賞。近2年の勝ち馬は次走、天皇賞春を制覇しており、ここを勝ち切ることが春の大舞台へとつながる大きなステップになっているのです。
結果
サンライズアースが圧巻の走りで重賞初制覇!
4歳馬サンライズアースが他馬を寄せつけない内容で重賞初勝利を飾りました。2着に入ったマコトヴェリーキーに6馬身差の圧勝という圧倒的なパフォーマンス!
この勝利で、今後の重賞戦線でも主役級の存在に名乗りを挙げる勝利となりました。
1番人気ショウナンラプンタは後方から鋭く追い込むも、届かず4着まで。展開が向かなかった印象もありますが、実力は確かです。天皇賞春でも引き続き上位人気の一角となりそうです。
レース展開
先行馬がほとんどいないメンバー構成となり、サンライズアースがハナに立つことは想像しやすかったのではないでしょうか。スローペース濃厚なレースを各馬どのように立ち回るかがポイントでした。
前半
レース前半は予想通りスローで流れました。前半1000m通過は63秒1とかなり遅いです。逃げたサンライズアースが自分のペースで淡々と引っ張り、他馬も無理に動かず隊列は落ち着いていました。
中盤にかけても大きくペースは変わらず12秒台後半のラップが続いていきました。
後半
残り1200m付近で3番手のマコトヴェリーキーが、内から先頭に並びかけたことでペースが上がり、一気にロングスパート戦に突入しました。後半の1000mは57秒8という非常に速いラップで、1990年以降でナリタブライアンと並ぶ最も速いタイムを記録しています。
ラスト2Fは11.5-12.1と失速する展開で、消耗戦となりました。ハイレベルな持久力戦となり、サンライズアースは持ち前のスタミナを見事に発揮して、2着に6馬身差をつける圧勝劇を見せました。
怪物に匹敵するサンライズアースの持続力
1990年以降の阪神大賞典(阪神芝3000m)で、後半1000mを57秒台で走破したのは、今回を合わせて5回あります。その勝ち馬は、みんな次走、天皇賞春で馬券になっています。
サンライズアースのパフォーマンスは「怪物」ナリタブライアンと並ぶもので、その持久力はG1でも通用することを証明しました。
- 2025年サンライズアース 57秒8
- 2024年テーオーロイヤル57秒9
- 2023年ジャスティンパレス57秒9
- 2002年ナリタトップロード57秒9
- 1996年ナリタブライアン57秒8
上位馬の評価
1着 サンライズアース
マイペースの逃げに持ち込み、終始落ち着いた手応えでレースを支配しました。後半ロングスパート戦に持ち込む展開を作れたことで持ち味のスタミナと持続力を最大限に発揮し、直線では後続を突き放しての完勝です。
瞬発力勝負になると切れ負けする可能性がありますが、今回のような舞台は適性がピッタリと考えて良いでしょう。


レイデオロ産駒は芝レースの平均勝ち距離が1934.6mと長いです。菊花賞3着アドマイヤテラもいるように、ステイヤーには今後も注目です。
代表産駒を見ると、母父に中長距離実績のあるサンデーサイレンスとの配合で活躍馬が出ています。サンライズアースは母父が名ステイヤーのマンハッタンカフェです。距離は長いところが良く、パワーを要求されるレースでは今後も見逃せません。
- サンライズアース(母父マンハッタンカフェ)
- アドマイヤテラ(母父ハーツクライ)
- カラマティアノス(母父ハーツクライ)
- ウォーターガーベラ(母父ヴィクトワールピサ)
2着 マコトヴェリーキー
好スタートから先行集団の一角につけ、道中は2~3番手で折り合いをつけました。3コーナー手前で果敢に先頭に並びかけ、スパート合戦の火蓋を切ったのはこの馬でした。
前走の京都記念、そして今回ともスローペースを前で立ち回って善戦しています。今後は締まったペースの中で、どんなレースを展開できるか注目です。


母系にロベルトの血を持つオルフェーヴル産駒は過去の阪神大賞典で、アイアンバローズ、シルヴァーソニックと複数の好走馬が出ている配合です。
さらに母系にはAffirmedを持っており、この血を持つ馬にはレッドファルクスやメイショウドトウなど小回り坂コースでG1を勝利した馬を複数輩出しています。
マコトヴェリーキーは今回の舞台は適性が高かったと見ることができます。
3着 ブローザホーン
中団やや後方から長くいい脚を使って3着まで追い上げました。瞬発力勝負よりもスタミナ勝負を得意とするタイプで、今回のラップ適性にマッチしました。


母系にデュランダルの血を持つ馬は平坦コースに強いです。芝レースの複勝率ををゴール前坂の有無で比較すると、平坦コースが24.1%、急坂コースが15.6%と差は歴然です。
父エピファネイアとの組み合わせは3頭いて、ブローザホーン以外成功はしていません。ロベルト系全体では、10頭中4頭が勝ち上がっており、まずまず成績をおさめています。
京都が得意のように感じますが、スタミナはしっかり持つ血統です。昨年の宝塚記念のような条件がピッタリだったと考えられます。
次走は順調なら天皇賞春へ向かうことになると思いますが、馬場状態はカギになりそうです。
サンライズアースが見せた天皇賞春で馬券率100%のパフォーマンスとは
サンライズアースは今回、2着に6馬身差をつける圧勝劇を見せました。この勝ち方はただ者ではありません。
過去の阪神大賞典で2着に5馬身差以上をつけて勝利した馬はサンライズアースを含めて7頭います。そのうち4頭が次走、天皇賞春に参戦しており、全ての馬が馬券に絡んでいます。
データでは、サンライズアースは次走が天皇賞春の場合、馬券に加わることになります。京都の瞬発力勝負はベストコースではありませんが、今回は能力の高さを証明したレースでした。
- 1992年メジロマックイーン(天皇賞春1着)
- 2001年ナリタトップロード(天皇賞春3着)
- 2021年ディープボンド(天皇賞春2着)
- 2024年テーオーロイヤル(天皇賞春1着)
次走狙い馬(ドーベル印)
4着 ショウナンラプンタ
スタートから控えて最後方の位置取りとなり、スローペースで前残りの展開に泣く結果でした。4コーナーでは、外を大きく回る距離ロスが生じました。
今回の騎乗に納得のいかない方も多いのではないかと思いますが、あくまで前哨戦であることは忘れてはいけません。
武豊騎手は「今日の感じなら京都の方が良さそうです」とコメントをしています。実際、母父にUnbridled’s Songの血を引く血統からも京都の方が適性は高いです。次走こそ注目しなくてはいけない馬です
まとめ
今年の阪神大賞典では、サンライズアースが見事なパフォーマンスを披露し、重賞初勝利を飾りました。
スムーズな立ち回りと、長距離戦らしい持久力勝負を堂々と制した姿には、スタミナと地力の確かさを感じさせられましたね。まだまだ伸びしろがありそうで、これからがますます楽しみな一頭です。
次走の天皇賞春では、同世代の強豪へデントールやアーバンシックとの直接対決が実現しそうです。
これまでの戦績や適性から見ても、それぞれ異なるタイプのステイヤー同士がぶつかる構図に。
サンライズアースがどんな走りを見せてくれるのか、今からワクワクが止まりません!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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