【大阪杯2025】血統データが導く!今年の主役はこの馬で間違いなし!

この記事は次のような方におすすめ!
・過去傾向(データ)が知りたい
・血統傾向が知りたい
・有力馬の見解を知りたい

今回は阪神芝2000mを舞台に行われるGⅠ・大阪杯について、過去のデータや名馬たちからヒントをいただきながら、このレースだから買いたい馬を探していきます!

目次

阪神芝2000m コース概要

コースの特徴
  • レイアウト: 内回りコースで、コーナーを4つ回る
  • 高低差: コース全体の高低差は1.9m
  • 直線: 直線距離はAコースで356.5mと短いです
  • : スタート直後とゴール前に2度の急坂がある

阪神芝2000mは内回りコースを使用します。小回り特有のコーナーワークが求められるだけでなく、スタート直後とゴール前に2度急坂を駆け上がるタフな設計です。

序盤はスローで入ることが多いものの、内回りコースであることから仕掛けは早く、後半ロングスパート戦となり、持続力とパワーが要求されます。

大阪杯 過去8年データ

馬体重

大阪杯は小回りでパワーが求められる阪神内回りコースで行われるため、馬格の大きい馬が有利です。

タフな流れになりやすく、接触や位置取り争いでも体の強さが武器になります。

1コーナーを5番手以内で通過

過去8回の大阪杯で、1コーナーを5番手以内で通過した馬が7勝、先行力のある馬が圧倒的に好成績を収めています。

唯一の例外は2018年のスワーヴリチャードです。スワーヴリチャードは後方からのスタートでしたが、向正面で一気にマクリ、3〜4コーナーでは2番手までポジションを上げて勝利しました。

基本は「序盤から前へ行ける力」が重要です!

血統傾向

血統傾向として2つのポイントを挙げます。

好走馬の血統ポイント
  1. 芝中距離血統×米国血統or1200m以下G1馬
  2. 「持続力型」のディープインパクト産駒

芝中距離血統×米国血統or1200m以下G1馬

GⅠ昇格以降の勝ち馬、全8頭が該当します。2000mをこなせる中でも、道中の速い流れに対応できるスピード持続力を持つ馬が有利です。

この傾向が特に顕著だったのが、単勝1.5倍のエフフォーリアが9着と見せ場なく終わった2022年です。

1着〜7着までをこの血統パターンに該当する馬が占めており、芝中距離血統×欧州血統の組み合わせを持つ馬は揃って下位に沈みました。

エフフォーリアはエピファネイア×ハーツクライという中長距離向きの馬力型で適性が薄かった

「持続力型」のディープインパクト産駒

一般的にディープインパクト産駒といえば、一瞬のキレ味が武器ですよね。しかし、大阪杯ではその特性がそのまま活きるとは限りません。

実際に、大阪杯で連対以上を果たしたディープ産駒は、すべての馬が1コーナーを5番手以内で通過していました。前々で運べるディープ産駒だけが結果を残しているという点は見逃せません。

また、マカヒキ(4着)、ワグネリアン(3着)、コントレイル(3着)といったようにダービー馬が、華やかな実績の割にあと一歩届かない成績に終わっています。

大阪杯は「ディープ産駒だから強い」ではなく、ディープ産駒らしくない持続力型の先行馬が狙い目です!

この傾向はディープインパクトに限らず、ロングスパート戦をラストまでバテずに粘れるタイプが有利で、スピード持続力を裏付けられた馬に注目です。

上位人気馬の見解

シックスペンス

キズナ×米国スプリント血統の好配合!舞台適性◎

シックスペンスは、キズナ産駒×米国スプリント血統という組み合わせで、過去の好走パターンにしっかりと当てはまる血統構成です。

母フィンレイズラッキーチャームは、米GⅠマディソンS(ダ7F)の勝ち馬。その父であるTwirling Candyも、米GⅠマリブS(ダ7F)を制した実績の持ち主で、いずれも米国スプリント路線で活躍したスピード血統です。

シックスペンスの血統には、キズナ産駒と特に相性の良いWar Admiral・In Reality(いずれもマッチェム系)の血が含まれています。これはキズナの代表産駒の多くに見られる特徴で、成功パターンのひとつです。

母系にマッチェム系の血を持つキズナ産駒
  • ソングライン(安田記念、ヴィクトリアマイル)
  • ジャスティンミラノ(皐月賞、日本ダービー2着)
  • アカイイト(エリザベス女王杯)
  • ディープボンド(有馬記念2着、天皇賞春2着)

さらに、母系には以下のようなクロスも存在します。

  • Cryptoclearance 4×3
  • Danzig(ダンチヒ)4×4

パワーと持続力に優れた配合となっており、小回りコースで力を発揮しやすい血統構成となっています。今回の舞台にぴったりな血統ですね。

スプリングSでは超スローペースの流れを、一瞬でトップスピードに乗る鋭い加速力を見せつけて差し切りました。スピード能力はキズナ産駒でも抜けた存在と言っても過言ではありません。

GⅠ級のパフォーマンス!中山記念を圧巻の時計で制覇

前走の中山記念では、後半1000mを57秒8、800mを46秒3という優秀なラップで勝利しました。これは近年の中山記念においてもハイレベルな勝ち時計です。

後半1000mを57秒台、800mを46秒台というラップをマークして勝利した馬は、過去10年で以下の2頭のみです。

  • ドゥラメンテ(日本ダービー、皐月賞)
  • ネオリアリズム(クイーンエリザベスⅡ世C)

いずれもGⅠを制した馬です。シックスペンスが今回、GⅠ級の実力を示していることがわかります。

血統的な裏付けに加え、時計面でもGⅠで通用するポテンシャルを証明しています。今回、主役を張る存在であることは間違いありません。馬券からは絶対に外せない、本命候補としてGⅠ制覇を期待しています。

ステレンボッシュ

父の適性に気がかりな材料…

エピファネイア産駒の阪神芝2000mとの相性には不安な材料があります。

同コースの重賞成績を見ると、2022年大阪杯で単勝1.5倍の圧倒的な人気を集めたエフフォーリアが9着に敗退。また、府中牝馬Sの勝ち馬イズジョーノキセキも2021年マーメイドSで人気を裏切る結果に終わるなど、重賞での好走例は見当たりません。イズジョーノキセキはその後、チャレンジCで3着に好走するものの、チャレンジCは馬力のある中距離馬の台頭が目立ち、レースの質が異なるため参考になりません。

エフフォーリアとイズジョーノキセキはどちらも母系に欧州指向の馬力が強い血統を持っています。有馬記念の好走がそれを示しています。欧州味の強い血統構成から、このコースでは追走力が足りずスムーズな立ち回りができません。

ステレンボッシュも母系は欧州指向の馬力型です。近親には有馬記念勝ち馬レガレイラや菊花賞馬アーバンシックがいることから、距離はもっとあってもいい血統です。今回は道中の追走に苦労し、能力を出し切れない可能性があります。

こちらはエピファネイア産駒の芝成績を「直線の長さ別」で見たときの傾向です。

エピファネイアは「大箱向き」の種牡馬です。内回りで直線の短い阪神芝2000mはベスト条件とは言いにくい舞台です。母系にダノンデサイルのような米国ダート血統を持つタイプでもないステレンボッシュにとって今回は「絶対能力だけでどこまでやれるか」がポイントになります。血統面から高い評価はできません。

外枠続きの前2走は悲観せず

この馬は前走の香港ヴァーズ、そして前々走の秋華賞ともに3着という結果。どちらも後方からの競馬となり、外枠という不利な条件でのレースでした。それを踏まえると悲観する内容ではありません。

特に香港ヴァーズでは、外を回るロスが大きく影響しました。最後の直線では脚が上がってしまい、内を抜けたジアヴェロットとドバイオナーに交わされる形になりました。

安定した末脚は魅力も、今は過渡期

クラシック戦線では、後方から繰り出す安定した末脚が光っていました。しかし古馬戦線では、これまでより厳しいペースを追走する必要があります。今は過渡期にある段階で、ポジション取りや斤量の負担が増えることなど課題も残ります。

今後成長して自在性が出てくれば、この馬が主役になる時代がやってくると見ています。

これについては次の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

現時点では、小回りで持続力が要求される、このレースを勝ち切るイメージをしにくいのが正直なところです。

血統面から見ても、今回の舞台がベストとは言いにくいです。もし重い印を打つとすれば、春のヴィクトリアマイルが最有力候補となるでしょう。

今回は抑えまでの評価、 極端な内枠に入った場合は、馬券に入れない選択肢も視野に入れるスタンスで考えています。

ベラジオオペラ

父ロードカナロアは1200m以下のG1馬、母父ハービンジャーは芝中距離血統の配合で、このレースの傾向に該当する血統構成です。

この馬は小回りコースの適性が高く、それを裏付けるポイントが2つあります。

ポイント
  • 母系にデインヒルを持つロードカナロア産駒
  • アイドリームドアドリーム牝系

①母系にデインヒルを持つロードカナロア産駒

デインヒルを持つロードカナロア産駒は成功パターンは多くないですが、重賞勝ち馬が5頭出ています。ベラジオオペラ以外にはファンタジスト(小倉2歳S)とボンボヤージ(北九州記念)の兄弟や、ファストフォース(CBC賞)、アスクワンタイム(小倉2歳S)がいます。

重賞成績で分析すると小回りコースで活躍馬が出ている配合パターンになります。

②アイドリームドアドリーム牝系

この牝系は小回り中距離戦に強い血統で、以下のようなG1馬が出ています。

  • ベラジオオペラ(大阪杯)
  • エアシャカール(皐月賞)
  • エアメサイア(秋華賞)

この牝系はこれまで重賞16勝を挙げており、うち11勝が小回りコースという成績も適性を裏付ける後押しになります。

ベラジオオペラ自身も、これまでの重賞3勝すべてが小回りコースという実績。まさに、血統的な強みがそのまま結果に繋がっている好例です。

有馬記念は厳しい展開の中で4着に健闘

前走の有馬記念では、陣営も思わず笑みがこぼれるほどの絶好枠を引き当てての出走。横山和生騎手もレース前に「人気どころを見ながら運べる良い枠」とコメントしており、枠順のアドバンテージを存分に活かす立ち回りが期待されました。

レースでは好スタートを決め、ダノンデサイルにハナを譲る形で2番手を追走。前半1000mは過去10年で最も遅く、逆に後半1000mは過去10年で最も速いラップを記録。ペースのギャップが極端な一戦でした。

向正面は追い風という状況の中、前で運んだベラジオオペラにとっては厳しい展開。さらに距離も2400m以上となると、本来のベストである2000mとはズレがあります。それでも最後まで粘り、4着という結果はG1馬としての格を見せる内容でした。

昨年勝利の舞台、恩恵を受ければ連覇の可能性も十分

今回は、昨年自身が勝利した得意の舞台に戻ります。小回り、距離ともに舞台設定はベスト条件と言っていいでしょう。

ですが、昨年と比べて今年のメンバーは層が厚くなっています。しかし、豪華メンバーが集結した有馬記念で見せた粘りを考えれば、力が足りないとは思えません。

連覇の可能性は十分にあります。あとは少しでも有利な枠を引いて恩恵を受けられるかがポイントになりそうです。

ロードデルレイ

スピードと成長力を兼ね備えた血統背景

父ロードカナロアは1200m以下のG1馬、母父ハーツクライは芝中距離血統の配合で、このレースの傾向に該当する血統構成です。

母デルフィーノは、東京芝1800m〜2000mで3勝を挙げました。母母父にはフレンチデピュティ、その奥にはUnbridledやヘイローといったスピード色の濃い血が流れています。

全体として、スピード要素の強い血統構成で、ベストの距離は2000mまでという見立てが自然です。

父ロードカナロアと母父ハーツクライの組み合わせはニックス配合で、今年のフェブラリーS勝ち馬コスタノヴァもこの配合です。このほかにもケイデンスコール、トロワゼトワルといった芝マイル活躍馬を輩出しています。

この配合が好相性となる要因は、ロードカナロアの父キングカメハメハと、ハーツクライの母父トニービンとの間に生じるHornbeamのクロスにあります。

トニービンを持たないキングカメハメハ系種牡馬にとっては、トニービンを持つ牝馬との組み合わせが注目ポイントになります。

トニービンを持たないキングカメハメハ系種牡馬はトニービンを持つ母との配合に注目

さらに血統表を深掘りすると、5代母に名牝Balladeの血が確認できます。

この牝系は多数の名馬を輩出しており、 シュヴァルグラン・ヴィルシーナ・ヴィブロスの兄弟や、先日の阪神大賞典を圧勝したサンライズアースもこの一族です。ほかにも、ダノンシャンティ・ダノンバラードなどG1で好勝負を演じた馬がいます。

Ballade牝系の特徴は成長力の高さです。3歳秋以降に本格化する傾向があり、年齢別の芝成績では5歳時が最も高い数値を記録しています。

今年5歳を迎えたロードデルレイは、日経新春杯で重賞初制覇を果たしており、まさに充実期にある馬です。

ここまでロードデルレイの血統背景の魅力をお伝えしていますが、コース適性という視点では“大箱向き”と見ているのが正直なところです。

理由は、母が東京で3勝挙げていることや、ロードデルレイ自身も33秒台前半の鋭い上がりを使える瞬発力タイプだからです。

ベストのパフォーマンスが見られるのは、スローからの瞬発力勝負になりやすい東京などの広いコースと考えています。

前走は総合力の高さを示し、重賞初制覇!

前走の日経新春杯は、ロードデルレイにとって重賞初制覇となるレースでしたが、内容も非常に優れたものでした。道中はインコースをロスなく追走。

コーナーを抜けた時点で前がスッと開き、スムーズな進出→早めの抜け出しという完璧な流れ。直線でソラを使う場面もありましたが、それでも後続を3馬身突き放す圧勝劇でした。

折り合い面に不安を抱えていたタイプですが、今回はペースが流れてくれたことで気分よく走れたのが好走の要因だったかもしれません。

また、血統的には「距離は2000mまでがベター」とする中で、消耗戦となったハイペースの中距離戦を完勝した点は高い評価を与えたいです。

負かした上位馬はその後、マイネルエンペラーが日経賞を勝利するなど、中長距離路線で上位争いをしています。スタミナ自慢にスタミナ勝負で勝利したのは、総合力の高さがあってこそです。

小回りは課題も、それを補って余りあるスピード

ロードデルレイに関しては、やはりコース形状には若干の注文がつくタイプだと思っています。広いコースでのびのびと走った時にこそ真価を発揮できる印象が強いからです。

一方で、そうした適性面の懸念を吹き飛ばすほどのスピード能力を持っているのもまた事実。

日経新春杯で見せたラストの伸びや、これまでの瞬発力勝負での切れ味は、小回りが不向きだったとしても、それを覆すだけのポテンシャルを感じさせます。

スムーズに回ってこれれば、能力はここでも足りる馬です。今回スムーズな対応ができるかは、枠順も決まった上で精査したいと思います。

注目の伏兵

注目の伏兵については、YouTubeで公開します。合わせてご視聴いただき、予想の参考にしてください。

ドーベルちゃんねる【競馬血統ch】YouTubeリンク「画像をクリック」

まとめ

今回は大阪杯の「傾向」と「上位人気馬の見解」について紹介しました。YouTubeでは注目穴馬についても発信します。そちらもぜひチェックしていただき、週末のレース観戦がさらにワクワクするようなヒントを受け取ってください!

当レースの推奨馬は「馬券のミカタ」で無料公開しますので、お見逃しなく!

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今週末も競馬予想を楽しんでいきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました!

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